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ワインバッグで保冷用はコレがいい!間違いのない選び方(2023年12月13日:更新)

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ボージョレーヌーヴォーは、毎年11月の第3木曜日が解禁日。

クリスマスや忘年会、お誕生日会でお気に入りのワインで乾杯したいですね。

アウトドアでのバーベキュー、海や山でも楽しみたいものです。

お気に入りのワインをプレゼントしたい、一緒に飲みたい、となるとワインを持っていくことになります。

しかし、保冷効果のないバッグでワインを持ち運ぶと、ワインを冷やしてからでないと飲めなくて待ちきれなかったことも多いのではないでしょうか。

パーティなら、会場についてスグに飲むことができるように適温で持ち運びたいでしょう。

そのためにワインバッグの保冷機能は重要なポイント。

どんな保冷バッグがあるか、どんなものを使えば間違いないかを調べてみました。

また、ワインには美味しく味わうのに最適な温度があります。

持参するワインを決めたら、最適な温度を確認し、用途に合う保冷バッグをご用意ください。

さあ、お気に入りのワインをうんと楽しみましょう!

ワインバッグは保冷か冷却か

どのようなタイプのものが良いか迷ってしまいますよね。

用途によって使い分けましょう。

外気温を断熱する保冷タイプと、冷やしていく冷却タイプがあります。

断熱するタイプはワインセラーから取り出したときの温度を長い時間維持する効果があります。

ワインバッグの素材に断熱材を使っているものもあるので、冷やしすぎる心配はないです。

また、厚みがある素材が使われていますので、衝撃から守り、安全に持ち運べるものが多いです。

冷却タイプはワインバックの中に保冷剤、または氷を入れて持ち運びます。

長時間の移動や夏場のアウトドアに向いています。

保冷グッズによるワインの温度変化

4つのタイプを調べてみました。

 

気温は28~30℃で、湿度は60%。

ワインの温度が5℃から20℃に上がるまでの時間を計測した結果です。

20℃を超えると、美味しさを感じなくなるようです。

ネオプレン素材製のワインバッグ 

ネオプレンとは、ウェットスーツなどに使われる素材です。  

5℃から20℃に上がる時間は120分で、15℃になったのは50分後でした。

近くの場所に持参するには大丈夫でしょう。

赤ワインを飲むのならちょうどいいタイミングですね。

ビニール袋型ワインバッグに氷投入

氷水を入れている限りは0℃。

氷水は持ち運びに不便ですね。

保冷剤をたくさん詰め込んでおけるなら持ち運べるでしょう。

すぐは飲めないので、しばらく出しておいてから飲みましょう。

ワインクーラーで真空ボトル二重構造に入れて、バッグで持ち運ぶ

5℃から20℃に上がる時間は150分で、15℃になったのは60分後でした。

近くの場所なら、持参は可能ですね。

赤ワイン以外を飲むなら、より近場にしておいた方が良いでしょう。

ワインボトルに巻き付けるタイプのワインクーラーを巻いてバッグに入れる(保冷剤内蔵)

5℃から20℃に上がる時間は300分。

また、75分までは5℃以下をキープ。

2時間後くらいに飲むのなら良いのではないでしょうか。

スパークリングワインにはこのクーラーを使いたいですね。

夏場は気温が高いために、この結果よりも早く温度が上がることがあるのでご注意ください。 

このほかにアルミシートなどでくるむことで保冷効果を維持できます。

もっと長時間持ち運ぶのであれば保冷剤を多めにつけるなど、お好みの温度が維持できるよう工夫してください。

保冷効果を高める方法

上記のように、ワインバッグだけで20℃以下を維持するのは2時間程度が限界です。

GWやお盆などは、高速道路を使っても渋滞して時間が読めなかったりしますよね。

もっと遠距離に持って行きたい、もっと長時間もたせたい時には以下を試してみてください。

1.  ワインボトルが入る大きめのクーラーボックスに入れる。

または、発泡スチロールの箱に入れる。

前日から、事前にボックス本体を冷やしておけるとさらに効果的です。

2.  ワインボトルをプチプチで包む。

冷えすぎや凍ってしまうことを防ぎます。

3.  アルミシートの袋に入れる。

4.  保冷剤はたっぷり乗せる。

冷たい空気は下に流れるので、上部におくのがポイントです。

氷を使うなら、解け出した水分が漏れないようにしてください。

市販の氷なら、袋を破らなければ漏れないでしょうし、ゆっくり解けるので保冷効果が高いです。

ロックアイスより、柱状になったものの方がより良いです。

箱の大きさに余裕があるなら底面にも保冷剤を敷きましょう。

5.  凍った飲物(糖分のないものの方が凍っている時間が長いです。)等を一緒に入れる。

できるだけ隙間をなくすように詰めることで保冷効果が高まります。

小さい保冷剤を入れ込みましょう。

6.  ふたの内側に、アルミシートなどをかけ、開けたときに冷気が逃げないようにする。

7.  直射日光の当たらないところに置く。

温かいところから離し、地面に置かず台に乗せる。

8.  何度も開けない。

9.  保冷剤は強力なものを使う。

ハードタイプで表面温度マイナス16℃などのものは、凍ってしまうこともあるため離すか、タオル等でくるんで使ってください。

ケーキ屋さん等でつけてくれるものは、たくさんあっても長時間は持たないので、隙間を埋めるために使うようにしましょう。

上記のことを工夫して、できるだけやってみてください。

いろいろな素材のワインバッグ

いろいろな種類があるのでいくつかご紹介しましょう。

ファスナー付きなど、フタができると保冷効果が長持ちします。

ネオプレン素材製

上記にも記載しましたが、短時間の保冷は可能です。

長時間になるときは保冷剤を活用しましょう。

耐熱性、耐寒性、衝撃吸収性・伸縮性・防水性に優れた素材です。

1本用と2本用があります。 

ビニール製

上記にありますが、水分に強いので、氷や保冷剤を入れても安心して持ち運べます。

1本か2本入るものが多いようです。

アルミシート製

100円ショップでも売っています。

薄めなのが気になるので緩衝材を入れましょう。

縫い目から水が漏れるので保冷剤を使い、移動時間に合わせて保冷剤の量を調節してください。

1本から2本まで入れることが多いようです。

また、裁縫が得意なら、アルミシートを挟み込んだバッグを手作りすることも素敵ですね。

紙製

涼しい時期に常温のワインをプレゼントするときは、紙製を使っても良いでしょう。

1本だけにしておいた方が良いです。

夏場には、冷えたワインを入れたりしないよう気を付けてくださいね。

結露で紙が破けてしまうかもしれません。

布製

キャンバス生地のものは丈夫ですが、薄いので緩衝材が必要です。

保冷効果を期待できないので保冷剤をいっぱい入れましょう。

また、パラフィン加工をして防水機能を高めた素材もあります。

長く使っていくと味わいが出るそうです。

ワインボトルにジャケットを着せたようなデザインもあり、遊び心を刺激してくれます。

麻は最近人気のようです。

エチケット(ラベル)部分が、透明のビニールシートになっていて見ることができます。

着物の生地で作られたものもあり、外国の方にプレゼントしたら、喜ばれるでしょう。

1本から2本入れられるものが多いです。

フェルト製

柔らかく手触りも滑らか。

フェルトを張り付けたものだと重さに耐えられるものもあるようです。

耐久性の高いものを選びましょう。

保冷剤が必要です。

不織布製

軽量で耐久性も高く安価なものが多いです。

1本までしか入れることはできず、保冷剤は必須です。

皮革製(合成皮革)

重厚感があり、高級なイメージが醸し出されます。

ヴィンテージなワインにはぜひ皮革でプレゼントを。

ワインポマース(ワインの搾りかす)でなめし・染色された皮で作られたワインバッグなどは、環境に配慮もしていますし、思い入れが伝わるのではないでしょうか。

1本から2本入れられるものが多いです。

ただ保冷効果はないので、保冷剤を付けた方が良いです。

本革の場合、水分に気を付けてください。

木製

木の箱は輸送向きです。

入れられる本数はデザインによって変わります。

持ち運びするには重いものが多いです。

保冷効果はないので、保冷剤を使いましょう。

アンティークな装飾がほどこされたものもあって、インテリアとしても素敵です。

かご製

木製や布製といろいろあり、ワインボトルを横にして入れるタイプが多いです。

1本から2本入れられます。

アウトドアの時などに雰囲気を盛り上げるのにはおすすめですが、スペースを取ります。

保冷剤を使いましょう。

これらの他に、保冷剤を包みこんだバッグもあります。

バッグ本体を冷凍庫で凍らせておいて、その中にワインボトルを入れます。

冷凍庫にバッグを入れることに抵抗がある方は、ビニール袋等で包んでから入れましょう。

使うシーン別ワインバッグの選び方

ワインバッグはライフシーンによって、合う合わないがあります。

それぞれのシーンに合わせて選ぶことも大切なポイントです。

アウトドア

海、山、川…など、自宅から遠いところに行かれる方も多いのではないでしょうか。

現地について設営したときに、ワインが飲み頃になっていたら最高ですね。

季節により温度管理を工夫し、美味しいワインを楽しみましょう。

アウトドアなら、持ち手があって持ち運びもしやすく、さらに汚れが落としやすい素材のものが向いています。

ワインバッグを選ぶときに、ちょっと気にとめてみましょう。

ワインを飲むのに使うオープナーなどの小物やワイングラスまでも収納できるシステマティックなバッグも便利ですね。

山といっても気温は高め。

海なら、なおさらワインの温度も上がりやすくなります。

ワインは、グラスに注いだ時におよそ1度上昇します。

気温33.5度・湿度60%の時、飲みごろの温度が16℃~18℃の赤ワインが、20℃(おいしく感じなくなる温度)を超えてしまうのは、ボトルに入ったものでおよそ12分後、グラスに注がれたものだとおよそ6分後になります。

冷やしながら、少しずつ注いで飲むようにすると美味しく楽しめそうですね。

氷水を入れたりして冷やしながら飲めるように、ワインクーラー代わりになる保冷バッグがおすすめです。

プラスチック製や金属製のワインクーラーはかさばって荷物になりますから、氷水を入れられるビニール製か、巻きつけられる保冷剤入りのものが良いのではないでしょうか。

また、テーブルにおいても雰囲気を崩さないデザインを選びたいものです。

気温が低いのでワインが冷えすぎないようにしましょう。

断熱タイプのもので厚手の素材のほうが良いです。

ネオプレン素材製、布製、フェルト製、アルミシート製などの保温もできるタイプがおすすめです。

余談ですが、冬は80℃くらいにまで熱して、ホットワインを楽しむのもいいですね。

スーパーで買えるお手頃ワインがおすすめです。

ギフト

ギフト用のワインバッグとしても、ネオプレン素材製バッグ、ビニール袋型バッグ、アルミシート製、紙製、布製、フェルト製や不織布製、皮革(合成皮革)、木製などさまざま販売されています。

豪華な装飾が施されていたり、インテリアにしても良さそうなものがあります。

ワインの価格帯、ワインの色、エチケット(ラベル)のデザインに合わせ、ギフト用のワインバッグを選びましょう。

秋冬に常温のワインを贈るときは、紙製でもいいです。

しかし、夏場に冷えたものだと、水滴が付いて紙の耐久性を損ないます。

紙が破れてしまい、ボトルを落としたり割ってしまったりしますので気を付けてくださいね。

ホ-ムパーティ

アウトドアのパーティなら、ビニール製やプラスティック製などクリアなタイプが適当です。

透明なのでエチケット(ラベル)を気にするお客様にもしっかり見えて、話題にもなるでしょう。

保冷剤で冷やして持ち運べますし、氷水を入れればワインクーラーに早変わりします。

ご自宅に伺っての手土産にするなら、やはりすぐに飲めるよう適温に保冷して持っていきたいので、保冷剤をつけて適温を維持したうえで、できるなら華やかな装飾のワインバッグがいいでしょう。

大勢でワインを開けるなら複数本、何種類かを持参する場合もあると思います。

お寿司のように、ワインにも飲むのにおすすめの順番があります。

軽いものから重いものへ、色の薄いものから濃いものへ、アルコール度数の低いものから高いものへ。

ヴィンテージものは、若いものから古いものへという順です。

お店に持ち込むとき

ワインは、レストランなどの飲食店にお気に入りを持ち込むこともよくあることです。

ワインの温度を飲み頃になるようにしておきたいけれど、職場等から向かう場合はどのようにしたら良いか悩むところですね。

職場等に冷蔵庫があれば退勤時間までいれておき、移動時は保冷剤をワインバッグに適宜入れておけば大丈夫でしょう。

冷蔵庫に入れられなければ、発泡スチロールの箱に保冷剤とともに入れておき、そのままお店に持ち込みましょう。

お店のテーブルでは、ワインクーラーなどを用意してくれるかもしれません。

しかし、用意がないこともあると思いますので、やはりワインクーラー代わりになるワインバックが役立ちそうです。

氷水を入れられるビニール製、または職場等の冷凍庫で凍らせておかなくてはいけませんが、巻きつけられる保冷剤入りのものなどが良いのではないでしょうか。

ビニール製は、持ち帰る場合もコンパクトになって便利です。

おすすめのワインバッグの大きさ

初めて購入するなら、750mlが1本入るものをひとつ持っていれば安心。

ボトルの形状も様々ありますが、多くがたてに細長いタイプで、通常のボルドーサイズが収納できます。

ブルゴーニュやシャンパンなど太めのボトルには、幅にゆとりのあるものを選びましょう。

横にして入れるタイプもありますが、数は少なく、縦長の袋に持ち手が付いたハンドバッグ形式が一般的です。

複数本収納できるタイプになると、2本から6本入れられるようなものがあります。

かなり重くなるので、ショルダー式、リュック式になった保冷バッグが良いでしょう。

12本入るキャリーケースタイプもあります。

たいていは緩衝材が必要です。

夏場なら、巻きつけるタイプの保冷剤とともに入れるといいですね。

ほかに中が仕切られているものもありますので、持ち運ぶワインボトルに合わせて選びましょう。

保冷剤などを入れることを考えると少し太めの、余裕のあるものの方が良いです。

ワインバッグの代用品にできるもの

必ずしもワインバッグでなくても保冷材を使えば大丈夫です。

100円ショップに麻袋タイプのベジタブルストッカーが売っています。

こちらを使えば、ワインボトルが口まですっぽり入ってしまいます。

幅にゆとりがあるので、保冷剤を入れて持ち運びましょう。

そして、昔ながらの風呂敷。

ワイン1本なら70センチ幅のもので、2本なら100センチ幅のもので包めます。

太さを気にせずに包めるので、ブルゴーニュワインなどの太めのボトルでも安心です。

ワインを届けたら、帰りは布一枚になるので荷物にならずに便利です。

ワインの適温

ワインを飲むときの適温は、ワインの種類やタイプによってそれぞれ違います。

ワインの美味しさが、最高になる温度があるのです。

ワインは「酸味」「渋味」「甘味」の3つの味が温度によって変化します。

どのように変わるのでしょうか。

酸味と渋味は、高めの温度より低めの温度の方が強く感じます。

甘味は、低めの温度より高めの温度の方が強く感じます。

温度によって、味わいのバランスに違いが出るので、いろいろ試してみたいですね。

温度が高すぎるとアルコールの刺激が強く感じられ、低すぎると風味が損なわれるということがあります。

温度を測りながら飲んでみて、好みの味になる温度を見つけるのも楽しみです。

それから、冷えたワインを飲みたいからとグラスまで冷やすのはやめましょう。

グラスに水滴がついて味を損ねます。

冷蔵庫内のにおいをつけてしまうことにもなるので、良く洗って水分を切っておくことが大切です。

適温の目安

はじめは最適といわれている温度から味わってみて、自分の好みの味を探してみましょう。

赤ワイン

・フルボディ(コクが深く濃厚で力強い、重みや渋みがある)

…16~20℃

・ミディアムボディ(フルボディとライトボディの中間、バランスが良い)

…14~16℃  

・ライトボディ(口当たりが軽いフルーティな口当たり、ボージョレ―ヌーボーはこのタイプ)

…12~14℃

白ワイン

・辛口…7℃~14℃

・甘口…5℃~8℃

スパークリングワイン:…6℃~8℃

スパークリングのロゼの場合は、5~8℃

冷えていると炭酸が抜けにくくなります。美味しさのためにもキリリっと冷やしましょう。

ロゼワイン

・辛口…8~10℃

・甘口…6~8℃

ロゼワインの面白いところは、(適温の範囲以内で)温度が上がるにつれて香りの豊かさが引き立つ点です。

ロゼワインは一緒にいただく料理によって温度を変えるのが良いのです。

ビーフシチューなど濃いめのソースを使った料理には、辛口のロゼで10℃くらいの高めが合います。

魚介系のあっさりした料理には、甘口で6〜10℃で味わいましょう。

このように、ワインには味わうための最適な温度があります。

ワインを今すぐ適温にしたいときにはどうしたら良いのでしょうか。

冷蔵庫に入れて冷やす場合

まず思い浮かぶのが、冷蔵庫に入れることです。

ただし、振動と温度変化を避けたいため、ドア近くやドアポケットではなく、奥の方に置きましょう。

また臭いを吸収しやすいため臭いの強いものからは離すことが大切です。

野菜室におくのもいいですね。

一般的な冷蔵庫の野菜室の温度は3〜8℃になっています。

常温で売られていたワインを飲み頃の温度に下げるまでには2〜3時間ほど必要になります。

少しでも早く温度を下げたい場合は、濡れ布巾を巻いて冷蔵庫に入れると、いくらか時短になります。

冷凍庫にワインボトルを入れるのはやめましょう。

ワインの風味が損なわれたり、ボトルが割れる危険性もあります。

氷水を使ってワインクーラーで冷やす場合

ワインは氷水を張った容器に入れることで1分あたり1℃下がるというデータがあります。

室温23℃の部屋で7℃までワインを冷やしたければ、16分氷水に入れておけば飲み頃です。

ワインクーラーは、金属製やアクリル製など様々なタイプのものがあります。

ワインのラベルが隠れるところまで氷水を入れましょう。

その際、塩を大さじ1〜2杯入れた塩水にすると氷点が下がりさらに早く冷やせます。

ポイントは、静かにくるくると瓶を回すことで、より早く冷えます。

ひとつあるとワインの温度をお好みに合わせやすくなりますね。

おしゃれなワインクーラーは、華やかな雰囲気を醸し出してくれます。

ワインをロックで飲む場合

ワインをロックで飲むというのもおすすめ。

フルーティなもの、タンニン(渋味)が少ないライトボディが合うようです。

アイスキューブを使う場合

冷却してくれる効果はそんなに高くはありませんが、アイスキューブを使うのも良いですね。

ワインを薄めることなく、冷たさを保ってくれます。

素材は、ストーン製、ステンレス製やプラスティック製のものがあります。

サイズや形も豊富で、プラスティック製のものはカラフルな色合いのものもあるので、白ワインに使うと気分も盛り上がりそうです。

ただ、衛生面に気をつけて凹凸があるものは細かいところまでよく洗いましょう。

ストーン製やステンレス製はグラスを傷つけないように、そっと入れましょう。

丸いポリエチレン樹脂のボールは使いやすいです。

ワインを冷やしすぎた場合の対処法

ワインを冷やしすぎてしまったら、適温まで上がるのを待ちましょう。

室温23℃ほどの場合、15分で1℃ワインの温度が上がります。

簡単にワインの温度を上げる方法は、デキャンタ―ジュです。

ワインをデキャンタと呼ばれるガラス容器に移せば良いのです。

デキャンタにワインを移すとき空気に触れさせることで、2℃ほどワインの温度が高くなります。

また、グラスに注ぐとワインの温度は1℃上がります。

デキャンタの本来の目的は、ボトルの底辺に溜まったオリを取り除き、香りを良くし、味わいをまろやかにすることです。

さらに、美味しくなるのでやらない手はありませんね。

デキャンタは、収納や取り扱いで不便…と思われる人のためにご提案があります。

ポアラーという、ボトルの口につけて注ぎやすくするものがあります。

このポアラーのノズルが長めだったり、空気を取り込みやすい構造になっているものだと、デキャンティングの効果を期待できます。

ポアラーは、泡を消したり酸味が強くなったりするので、白ワインやスパークリングワインには使わない方が良いです。

ボトルからワイングラスに注ぐ際には、ゆっくりと傾けてください。

ワインボトルの上部と下部では温度が違うことがあるので、均一になるようにするためです。

グラスに注いだら、「スワリング」という動作をするといいですよ。

これは、グラスをくるくると回してワインを空気と触れ合わせ、香りや味を引き出す行動です。

ワインの温度が、ほんの少し上がって複雑な味をより楽しめます。

また、グラスの内側にワインの香りをつけることで、より香りを感じやすくなります。

温度の上がり具合が足りないと思ったら、両手で暖めてみてください。

一方、温度が上がりやすい時は、グラスの下の方、ステム(脚)やフット・プレート(支える部分)を持って手のぬくもりを伝えないようにしましょう。

晩餐会などフォーマルな場では、ボールの丸い部分を持つのだそうです。

ワインの温度計

温度計があると、ワインの温度が分かりやすく便利です。

ワインの温度計には、非接触・接触・ワインボトルに巻くなど3タイプがあります。

いずれも携帯に便利な小ぶりのものやケース付きがあります。

放射温度計

 赤外線などを使って瓶やワインに触れずに計測します。

センサー部分を液面等に平行にすることで温度を測ります。

誤差は±2℃くらいあるようです。

接触温度計

センサー部分を液体につけて温度を測ります。

棒状の先端をワインに入れて測ります。

正確な計測温度がわかります。

使ったあと温度計を拭く必要があります。

ワインに温度計が入るのが嫌な人は使えません。

ワインボトルに巻く温度計

ワインに巻きつけて温度を測ります。

シールのような形状です。

ボルドーサイズには合うようですが、標準的なサイズではないと測れない場合があります。

栓を開ける前にワインの温度を確認したいときに便利です。

ただ計測温度の精度は低めです。

温度によるワインの劣化

ワインが劣化する大きな原因のひとつは、空気に触れることによっておこる酸化です。

温度の変化がボトルの中のワインと空気の状態を変え酸化にいたります。

一定の温度で保管することが必要です。

一定といっても、30℃を超える場所や5℃以下の場所に長期間保管するとワインの酸のバランスが悪くなり味が落ちます。

ワインの熟成を進めるために12℃から15℃で、直射日光を避け、湿度もほどよく、振動もない匂いのない場所で保管することが大切です。

熱劣化とは

継続的な高温環境や頻繁な温度変化によってワインにダメージが起こります。

30℃以上の高温が化学変化を起こしやすくなり、瓶中で酸化が進みます。

一般に、輸送中や保存中に起きやすいです。

そうなったワインは飲めるのでしょうか。

高温になった場合

高温状態で1日放置され噴いてしまったワインは、美味しくありません。

一時的な高温であれば、3日〜4日間12℃くらいで休ませれば、元通りではありませんが持ち直すようです。

くれぐれも20℃以上での長期保存はしないでください。

また、香りの変化が気になる時があるかもしれません。

その理由は「還元香」や「ビオ臭」です。

ゆで卵みたいな硫黄臭で、酸化防止剤が入ってないワインによくあります。

この場合にはデキャンタ―ジュして空気に触れさせてください。

冷蔵庫で一晩程度寝かせれば翌日には味わいが回復しているでしょう。

夏場や気温が20℃を超える日は、ワインバッグで保冷しながら持ち歩くようにしましょう。

ワインは振動にも弱いので、家庭で美味しさを維持して保管するのは難しいです。

冷蔵庫のドアの開け閉めによる微妙な温度変化もワインには悪影響を与えます。

半年くらい大丈夫という方もいらっしゃいますが、ワインは暗くて湿っていて涼しいところが大好きなので、秋冬は床下収納庫か北側の部屋のクローゼットに置くのがいいです。

家庭では、ワインは日本の夏を越せないと思っていた方がいいでしょう。

凍った場合

解凍後1週間たって飲んだところ、まあまあ美味しく飲めたそうです。

凍ってしまったら、解凍し早めに飲めば味は大丈夫みたいですね。

冷蔵庫で何か月か保管したい場合は緩衝材で巻いて、さらにその上から新聞紙を巻いてください。

冷えすぎや振動、光を極力避けるためです。

コルク栓の場合は、横に倒して冷蔵庫の野菜室に保管してください。

美味しさのためにはワインセラーは必需品ですが、自宅のスペースを考えるとそんな余裕はない、という方も多いのではないでしょうか。

そういった方は、やはり飲みたいときにお店で購入して飲むのがいいでしょう。

持ち運びできるワインセラー

ここまで保冷用ワインバッグについてみてきましたが、弊社では画期的ワインバッグを販売しております。

「CELLワインバッグ」という持ち運びできるワインセラーといえる保冷バッグです。

素材は軟質ビニールシート素材。

海水浴で使う浮き輪みたいに空気を出し入れできるようになっているところが魅力アップポイントです。

空気をしっかり入れると、衝撃から守る力が高くなり、少し緩めに入れると内側に余裕ができて太めのワインボトルが入れられるし、保冷剤や氷をたっぷり入れて冷やすことも可能です。

保冷と冷却の二刀流です。

空気を抜ききればコンパクトになるので、収納にも困りません。

軟質ビニールシート素材で、重いワインを入れても手に優しく、汚れも落としやすいそうです。

そのうえ、温度計も付いており、まさに至れり尽くせり。

アウトドアやホームパーティなど、どんなライフシーンにも寄り添ってくれるワインバッグ。

これひとつで、ワイン好きの方々をしっかりサポートしてくれます。

商品ページはこちら

https://www.kohnoplatec.jp/original/cell_wine_bag/

まとめ

ワインは温度の変化にダメージを受けやすいお酒です。

ワインの種類によって適温が違うので、それぞれに合わせた温度で保管する必要があります。

夏場など気温の高いときは、ワインバッグだけでは長時間の適温を維持できないので保冷剤等を適宜使いましょう。

ちょっとした温度変化で味わいが変わるデリケートなお酒の奥深さを楽しんで下さい。

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